Yahoo!ショッピングとネクストエンジンの在庫連携ができない本当の理由
商品管理IDがすべて違う環境で在庫連携を成功させた実例
はじめに
今回の記事は、一般的な「Yahoo!ショッピングとネクストエンジンを連携しました」という単純な事例ではありません。
私の運用環境は以下の通りでした。
Yahoo!ショッピング
Amazon
楽天市場
公式サイト(WooCommerce)
そして最大の問題は、すべての商品管理IDが異なっていたことです。
Yahoo!ショッピングは独自の商品コード
AmazonはASINとSKU
楽天市場は商品管理番号
WooCommerceは自社管理SKU
この状態で、在庫を一元管理し、全モールに正しく反映させる必要がありました。
結論から言うと、
ヘルプページ、マニュアル、ChatGPTでは解決しませんでした。
電話サポートで「やりたいこと」を正確に伝え、手順を確認したことで初めて解決しました。
この記事では、その実体験を整理してまとめています。
ネクストエンジン在庫連携の前提を理解する
まず、ここを理解していないと必ず詰まります。
ネクストエンジンでは、
在庫の大元はネクストエンジン
各モールの在庫はネクストエンジンが上書き
モール側で在庫数を変えても意味はない
という思想で設計されています。
また、在庫連携の条件として、
商品コードが完全一致していること
一文字でも違えば在庫は一切紐付かない
これが絶対条件です。
今回やりたかったことの整理
やりたかったことを整理すると、以下になります。
在庫管理の大元はWooCommerce
在庫管理ハブとしてネクストエンジンを使用
Yahoo!ショッピング、Amazon、楽天市場と在庫連携
商品管理IDはすべて異なる
この環境で、在庫を一本化する必要がありました。
正解だった全体の流れ
最終的に正しかった流れは以下です。
ネクストエンジンに大元となる商品を登録
モール商品一括登録を利用
Yahoo!、Amazon、楽天の商品IDをCSVで紐付け
各モールの商品データをCSVで出力
そのCSVをネクストエンジンに登録
自動実行処理で在庫更新を有効化
ネクストエンジンの在庫が全モールに反映
重要なのは、
モールの商品を先に登録するのではなく、ネクストエンジンの商品に後から紐付ける点です。
実際に行った手順(Yahoo!ショッピング編)
間違って登録した商品マスタを削除
ネクストエンジンでは、画面から商品マスタを削除できません。
必ずCSVで削除します。
マスタ削除CSVテンプレートをダウンロード
削除したい商品コードを入力
CSVをアップロードして削除
この作業を行わないと、後続の連携で必ず混乱します。
モール商品一括登録を使う
ここが最も勘違いしやすいポイントです。
行うことは以下だけです。
ネクストエンジンの商品コード
Yahoo!、Amazon、楽天の商品コード
これらをCSVで紐付けてアップロードします。
AmazonのASINとSKUについて補足
Amazonでは、
ASINはAmazonが自動付与する商品識別コード
SKUは出品者が管理する在庫管理番号
ネクストエンジンで在庫連携に使うのは、ASINではなくSKUです。
Yahoo!ショッピングの商品データを出力する
Yahoo!側で、在庫連携対象となる商品データを出力します。
ストアクリエイターProでの操作手順
商品登録から在庫管理をクリック
在庫の商品データをダウンロード
quantity.csv がダウンロードされる
このCSVには、商品コードと在庫数が含まれています。
Yahoo!のCSVをネクストエンジンにアップロード
ここで最重要ポイントです。
CSV内の商品コードが、
ネクストエンジンの商品コードと完全一致している必要があります。
一致していない場合、在庫は一切紐付きません。
在庫が反映されなかった原因と解決
この段階で、以下の問題が発生しました。
商品一覧に表示されない
在庫が紐付いていない
Yahoo!では在庫があるが、ネクストエンジンでは在庫0
電話サポートで判明した原因は以下でした。
Yahoo!側のモール商品データが不完全
モール商品データを一度全件削除する必要があった
自動実行処理が未設定だった
必須設定 自動実行処理
必ず確認すべき設定です。
設定→基本→自動実行処理 へ移動
在庫更新処理を有効にします。
各モール、カート側の在庫数を
ネクストエンジンのフリー在庫数で上書き
これを有効にしない限り、在庫は反映されません。
予約商品、在庫0商品の考え方
ネクストエンジンで在庫0の場合、
全モールでも在庫0になります。
モール側で在庫数を変更しても意味はありません。
予約販売を行う場合も、
ネクストエンジン側で在庫管理を行う必要があります。
特定の商品だけ在庫連携したくない場合
方法は二つあります。
モール商品一括登録のCSVから該当商品を削除
商品マスタの詳細設定で非表示にする
これにより、特定商品のみ在庫連携を外せます。
最終的に行ったことのまとめ
余分な商品マスタを削除
モール商品一括登録で商品IDを紐付け
Yahoo!ショッピングの quantity.csv を出力
ネクストエンジンにアップロード
自動実行処理の在庫更新を有効化
結果として、
ネクストエンジンの在庫を変更すると
Yahoo!ショッピング
Amazon
楽天市場
WooCommerce
すべてに在庫が反映される状態になりました。
おわりに
ネクストエンジンの在庫連携は、直感とは真逆の思想で作られています。
モールが主ではない
ネクストエンジンが絶対
商品コード完全一致が前提
この前提を理解した瞬間、すべてが繋がります。
同じ状況で悩んでいる方の、
最短ルートになれば幸いです。